一般社団法人ari(所在地:宮城県仙台市青葉区国分町1丁目4-9 enspace、代表理事:小川泰佑)は、病気や障がいのある子どものきょうだいに寄り添う訪問型支援プログラム「かかりつけお兄さん・お姉さん」を仙台市で展開しています。このたび、活動の継続・拡大を目指し、2026年度までに宮城県全域および東北他県への展開に向けたクラウドファンディングを実施しています。
https://readyfor.jp/projects/ari-kakarituke
見過ごされてきた「きょうだい児」の心の叫び
日本には約35万人、仙台市内だけでも約5千人の「きょうだい児」(病気や障がいを持つ子どものきょうだい)がいると推計されています。彼らは、家族の中で「元気だから大丈夫」と見なされがちですが、実際には様々な心理的負担を抱えています。
代表理事の小川泰佑氏は医学部生時代、きょうだい児から「妹にばい菌をうつしたら病院のICUというところに行ってしまうから、外に遊びに行けないんだ。友達にも障がいに対して心無いことを言われて、お家に呼びづらいんだ」という言葉を聞き、強い衝撃を受けました。この経験から、2023年に一般社団法人ariを立ち上げ、きょうだい児支援に取り組むことを決意しました。
「きょうだい児の複雑な心理的ストレスは、保護者が病児のケアに忙しく、きょうだいに十分な時間を割けないことから生じています。これは誰の責任でもなく、家族が懸命に対応した結果生じる構造的な問題です」と小川氏は説明します。
「かかりつけお兄さん・お姉さん」の特長
「かかりつけお兄さん・お姉さん」は、月に1回・約2時間、研修を受けた大学生や社会人ボランティアがきょうだい児の自宅を訪問し、個別支援を行うプログラムです。その特長は以下の通りです。
1. 個別ニーズへの対応: 学習支援、遊び、進路相談、外出支援など、子どもの希望に合わせた活動を行います。
2. 無償のサポート: 保険料・事務手数料を除き、無償で提供されます。
3. 安心できる場の創出: 医療・福祉の代替ではなく、きょうだい児が安心して感情を表現でき、受け止められる経験を提供します。
4. 専門的な支援体制: 医療系大学生・若手社会人など約20名のスタッフが研修を受け、支援にあたっています。
「この支援を通じて、きょうだい児に『あなたも大切な存在だよ』というメッセージを伝えたいのです。学童期に自分自身を受け止めてもらえた安心感と経験が、大人になって人間関係を構築する上で、大きな後押しとなります。」と小川氏は語ります。
活動拡大への取り組み
2025年3月から本格始動した「かかりつけお兄さん・お姉さん」は、現在12家族ほどの利用があり、着実に成果を上げています。しかし、個別支援だけでは全てのきょうだい児に届かないという課題も見えてきました。
そこで同法人は2025年9月から家族同士の交流イベントも開始。第1回イベントには5組の家族が参加し、保護者からは「子どもたちが思い切り体を動かせた」「兄弟姉妹が安心して遊ぶ姿を見られて嬉しかった」という声が寄せられています。
現在実施中のクラウドファンディングでは、仙台市を中心とした訪問支援の継続・拡大に向けた活動費(交通費・研修費・保険料・運営経費)を募集中。第一目標の500,000円を達成し、現在は次の目標である1,000,000円を目指しています。
「きょうだい支援は1年で終わるものではありません。私たちは2026年度までに宮城県全域、そして東北他県への拡大を目指しています。最終的には自治体・医療機関との連携を進め、政策提言にもつなげたいと考えています」と小川氏は今後の展望を語りました。
一般社団法人ari 概要
– 法人名:一般社団法人ari
– 所在地:宮城県仙台市青葉区国分町1丁目4-9 enspace
– 代表者:小川泰佑(医学部医学科5年)
– 設立:2023年
– 事業内容:病気や障がいのある子どものきょうだいに対する訪問支援事業
– 公式HP:https://ari-tohoku.jp/
クラウドファンディング:https://readyfor.jp/projects/ari-kakarituke
お問い合わせ・SNS
クラウドファンディング、プログラム利用、ボランティア参加に関するお問い合わせは、公式サイトよりお願いします。
公式サイト : https://ari-tohoku.jp/
SNS一覧:
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