【専門家に聞く】不妊の原因は男女半々！大学生のうちから知っておきたい、還元型コエンザイムQ10と不妊治療のこと。

• バランスのとれた食事・サプリメントによる補完

質の良い精子を作るためには、そのもととなる食べ物にも注意が必要です。 ミトコンドリアの働きを活性化させる還元型コエンザイムQ10をはじめ、亜鉛、ビタミンC、ビタミンE、鉄分などを含むバランスの良い食事を心がけると良いです。 また、食事では摂取しきれないものに関してはサプリメントでの摂取もおすすめです。

• 禁煙

タバコを吸うと血管が収縮して血流が悪くなります。ペニスは血管の塊であるため、血液が流れにくくなると、ED(勃起不全) を招くことに。また、喫煙によって精子の数や運動性の良い精子が減り、さらに酸化ストレスで精子のDNAが損傷するおそれもあるんですよ。

• 禁欲しない

精子は毎日作られますが、射精しないと古い精子が溜まり、精液全体の質を下げてしまいます。 また、禁欲を続けると、精子のDNAの損傷率が高くなる傾向があります。禁欲は1~2日程度が十分で、頻回にセックスするほど妊娠しやすいというデータもあるんだとか！

• ぴっちりした下着は避ける

下着はぴったりしたブリーフよりも、ヒラヒラゆとりのあるトランクスタイプがおすすめ。睾丸(精巣)は熱に弱く、 温度が上昇すると精子を作る造精機能が低下します(睾丸がブラブラしているのは、風通し良く、熱がこもらないようにする ため)。ブリーフやタイトなジーンズなどで圧迫すると機能が低下してしまうため、できる限り着用を避け、着用の際は長時間 は避けた方が良いそうです。

• サウナ・長風呂は控える

精子を作る精巣は、熱に弱いです。股間を高熱にさらすことは、精子を作る造精機能に悪影響を及ぼします。 そのため、高温のサウナや長風呂は避けることをおすすめします。

• 膝上でのPC操作はしない

パソコンは使用していると次第に熱を発します。膝の上に置いて使えば、股間へとその熱が伝わり、熱に弱い精子には大打撃です。ノートパソコン利用が陰嚢の温度上昇に繋がるという研究データもあります。どうしても使う際は、短時間にするなど注意が必要です。

• 自転車で股間を刺激しない

健康のためのサイクリングも、ハードすぎると精子力に影響を及ぼすことがあります。 長時間、前傾姿勢のライディングを頻 繁にすると、サドルがあたって男性器付近の血流が悪くなり、EDや精子の減少、物理的な刺激による前立腺炎により精子の通過障害がおこり精子運動率の低下を招くおそれがあります。自転車に乗る際は、男性器付近の圧迫を避けて血行を確保するように意識すると良いです。

• 育毛剤に気を付ける

AGA(男性型脱毛症)の治療薬のうち、フィナステリドやデュタステリドを主成分とする治療薬には、精子形成や成熟に必 要な男性ホルモンの作用を抑える働きがあります。また、副作用として性欲減退や精子数の減少、陰茎海綿体の線維化によるEDなどが起こることもあるので、育毛剤を使用する際は成分に注意が必要です。