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株式会社石原和幸デザイン研究所(所在地:東京都渋谷区南平台町15-13帝都渋谷ビル6階、代表:石原和幸)は、英国王立園芸協会主催の権威あるガーデンショーであるチェルシーフラワーショー2026において、ショーガーデン部門で『Tokonoma Garden– Sanumaya no Niwa』を出展し、シルバーギルトメダルを受賞いたしました。2004年の初出展から22年間にわたり、18回連続で受賞を果たしています。
本文1:背景と意義
チェルシーフラワーショーは、ロンドンで毎年5月に開催される国際ガーデンショーの最高峰です。英国王立園芸協会が主催し、150年以上の歴史と権威を誇るこのイベントは、毎年15万人以上の入場者で賑わい、ガーデニング業界における最難関の舞台として知られています。
近年、グローバル化や生活様式の多様化により、伝統的な日本の空間文化が急速に失われつつあります。特に床の間のある住まいは激減し、家族が集い、地域とのつながりが生まれる場所としてのその価値が忘れられ始めています。こうした背景のなか、日本の伝統的な美意識と現代の生活様式を融合させた庭園デザインの提案が、国際的な舞台で求められています。
石原和幸の今回の出展作品は、単なる美的表現にとどまらず、失われつつある日本の住文化を見つめ直し、現代に新たな価値を与える試みとして位置付けられます。
本文2:作品の特長と概要
今回出展された『Tokonoma Garden– Sanumaya no Niwa』は、かつて茨城県龍ケ崎市に実在した呉服店「さぬまや」をモチーフにした庭園作品です。この店舗には大家族が暮らし、家の中には床の間がありました。その床の間からは美しい景色が眺められ、家族の食事の場となり、大切なお客様を迎える応接間として、そして庭を眺めながら語らう空間として機能していました。
床の間を中心とした家の空間は、家族が集い、地域の人々が訪れ、豊かで温かな時間が流れる特別な場所でした。しかし現代の住宅では、こうした床の間のある暮らしは極めて稀になってしまい、その文化的価値は急速に失われています。
石原和幸は、この課題に向き合い、床の間の本質的な価値をあらためて見つめ直しました。家族の団らんや地域とのコミュニケーションが生まれる空間として、「床の間ガーデン」というコンセプトを現代に提案することを決断しました。伝統的な美意識と現代的なニーズを結びつけ、庭園を通じて失われた生活文化を新たな形で復活させるという挑戦です。
このコンセプトは、日本の伝統文化をグローバル視点で再解釈する試みとして、国際的なガーデンショーの舞台で高く評価されました。
本文3:受賞歴と今後への展望
石原和幸の庭園デザインは、チェルシーフラワーショーにおいて国際的な認知を得ています。2004年の初出展以降、22年間で18回連続受賞という実績は、その作品品質と一貫性の高さを物語っています。さらに2025年には、ゴールドメダル、ガーデン・オブ・ザ・イヤー、ピープルズ・チョイス・アワードの三冠を獲得し、業界内での卓越した地位を確立しています。
今回のシルバーギルトメダル受賞に際し、石原自身としては「最後の挑戦」との覚悟で臨んでおりました。
これまで長年にわたり培ってきた庭園デザインの哲学や技法を次世代へ継承し、今後は息子・潤を中心とした「チームイシハラ」が、その歴史と伝統を受け継ぎながら、チェルシーフラワーショーへの挑戦を続けていくことを視野に入れております。
そのような中、多くの皆様より「来年もぜひ石原さんに挑戦してほしい」といった温かいお声を数多く頂戴いたしました。
その応援に深く感謝するとともに、来年以降の挑戦についても、チームとして前向きに検討しております。
今後は、石原の経験と想いを次世代へつなぎながら、「チームイシハラ」として、日本庭園文化の魅力を世界へ発信し続けてまいります。
伝統を守りながらも新たな表現に挑戦し、世代を越えた価値創造を目指してまいりますので、引き続き温かいご支援・ご声援を賜りますようお願い申し上げます。
概要
「床の間ガーデン」というコンセプトで出展された『Tokonoma Garden– Sanumaya no Niwa』は、失われつつある日本の住文化を現代に蘇らせるための庭園作品です。家族の絆、地域とのつながり、そして自然との関係性を再構築する空間として設計されており、国際的なガーデンショーの最高峰における評価を受けることで、日本の美意識と生活文化の価値が世界的に認識されることになります。








